モンブランの替え芯を破格値(格安)で調達する方法 (JETSTREAM/4c)

旧ブログでアクセスの多かった記事なので、とりあえずこちらでも紹介しておくことにする。なお今回も “邪道” とでも言うべき方法である。特にモンブランの油性ボールペンや水性ボールペン(ローラーボールというものだ)に不満を持っていなければ、ヨドバシカメラや楽天のキングダムノートあたりで純正品を購入して、ポイントで節約するのが無難かと思う。

(1)替え芯アダプターを購入または自作(破格値)

モンブランの油性ボールペンで驚いているのは、純正品の替え芯(リフィール)が大きいことである。このため他社のボールペンの替え芯をそのまま流用することは出来ないけれども、替え芯アダプターを購入したり自作してしまうことが出来る。この方法を使えばボールペン本体は結構なお値段がするけれども、その後の出費で困ることは無くなる。

今のところクジ引きで当たった事務用ボールペン、三菱パワータンクの金属芯SJP-7とSJP-10、ZEBRA BR-8A-4C、ジェットストリームSXR-80-10などを試したことがある。冒頭の画像にあるような無印の互換製品を購入してみたことがあるけれども、使い心地は純正品に及ぼないし、急にインクが出なくなるトラブルに見舞われたことがある。いずれにしても、あまり期待しないで挑戦するのが良いかと思う。(そういえば会社の事務用ボールペンでインクが出なくなったと騒ぐ人が出た時は、ティッシュペーパーの上を転がして復活させることが多い。先端のベアリング部分にゴミが詰まった場合、ティッシュペーパーだとゴミ取りできるので復活するということらしい)

なおAmazonや楽天の替え芯アダプターのレビューでは、ペン先がカタカタと音を出して使えなかったと評価している方もいる。これは当然の評価である。ボールペン先端の穴とペン先の太さが違うのだから、何もしないと確かにカタカタとうるさくて使用する意欲が失せる。画像のように5mm角程度のセロテープを貼り付けるとか、透明マニュキュアを塗るといった小細工が必要となる。

水性ボールペン(ローラーボール)の場合は、もはや純正品のリフィールを使うことは全くない。数分試して満足できず、幸いノック式のシグノやSARASAの替え芯を利用することが出来たので、純正品はゴミ箱に投げ捨ててしまった。こちらはペン先ではなく段差のある部分にセロテープを貼り、さらにリフィールの後ろに厚紙を貼ったりすることにより、ペン先の出る長さやグラつきを防いでいる。ちなみにこの方法は、LAMYの水性ボールペンでも通用する方法である。

(2)ポイントの付くお店で購入

冒頭で紹介したヨドバシカメラや楽天のキングダムノートで購入する方法である。

ちなみに私がモンブランを使い始めたのは、今から20年くらい前のことである。当時は客先に赴くこともあり、たまたま競合企業のトップ営業がモンブランのスターウォーカーを紹介している業界紙を読み、とりあえず購入してみたという訳である。

別に新品に拘りはない。それどころか上記のキングダムノートさんは、使い込まれたネーム入り中古品を格安で販売することがある。そういうボールペンは “先輩の戦道具” といったイメージがあり、私にとってはヤル気を引き出すアイテムである。数年前にモンブランのスターウォーカー(油性ボールペン)を紛失して途方に暮れていた時には、ネーム入りのマイスター・シュテュックを9,750円(送料込み)で購入し、今でも貴重な仕事ツールとして使わせて頂いている。

ちなみに万年筆のペン先調整で有名な川口氏は、万年筆は使い手が快適に書けるのであれば、どのような持ち方で書いても構わないだろうと発言なさっている。またモンブランのマイスター・シュテュックやスターウォーカーはお祝いの記念品として定番だけれども、実は本国で最も大量に売れているのは、冒頭画像にある細身のジェネレーション(廃番品)のようなボールペンなのだそうである。同じ人間とは言っても、人によって指の大きさや太さ、筋力や今まで使って来た筆記具は様々である。自宅で使う分には、別にブランドに拘る必要は全くないと思っている。(私の先輩の本部長は、今でも職場の事務用ボールペンを使っている)

ただし先ほどのネーム入り中古品ではないけれども、一目見て長年使い込まれたと分かる筆記具を使っている方には、尊敬の念を持ってしまう。先日の保護者懇談会でお会いした奥様はボロボロになったモンブランのマイスター・シュテュックを使っていた。親から譲られた品なのか、子供の頃から使っているのか分からないけれども、10年以上はいつも使われていたようだ。ポケットやバッグに10年仕舞われていたのでは、絶対になり得ない傷つき方だった。そういう方に感心してしまうとは、もしかすると私も文房具マニアなのかもしれない。