【ジェットストリーム化】クラシックセンチュリー最高のスターリングシルバー

クロスに限らず、スターリングシルバーは筆記具に適しています。

スターリングシルバーとは、純度92.5%の銀製品のことです。筆記具に使うと「滑らない」です。

私もアウロラのオプティマでスターリングシルバーを愛用しています。

最近では新品もリーズナブルな価格になっていますが、中古の “訳あり品” が格安出品(3,000円)されていたので、それをポチってしまいました。

もちろんペン先を改造して、替え芯(リフィル)には三菱ジェットストリーム0.38mmを装着しています。

今回はどのようにして “訳あり品” を改造して、”超スターリングシルバー” を実現したのか、改造内容を紹介させて頂くことにします。

スターリングシルバーのペン先変色

クロスのクラシックセンチュリーは、油性ボールペンの中では、ダントツの軽さを誇ります。スターリングシルバーだと、わずか15gです。

金属軸はオシャレで高級っぽく見えるし、いつもYシャツの胸ポケットに刺している人も多いです。

ただしその分、傷は付きやすくなります。14金のクラシックセンチュリーは特殊なメッキ方法を採用していますが、それでも少しずつ傷付いて来ます。

そして全てのクラシックセンチュリーに共通ですが、長く使っていると「ペン先の変色」が生じることがあります。

最近私が格安調達できた2本は、いずれもペン先が変色していました。

これは残念ながら、クロスが誇る「機構上の永久保証」の対象範囲外です。

https://www.note1005.com/?p=1809/

ただしクロスの素晴らしいのは、互換性が高いことです。私の義父や親父は二人とも、クラシックセンチュリーのクロームを、記念品としてプレゼントされていました。

問題の起こりやすいペン先は、昔からクラシックセンチュリーで共通品を採用しています。だから交換してしまうことが、可能なのです。

つまり今回は、スターリングシルバーとクロームのペン先を交換して、格安価格だった “訳アリ品” を、ごく普通の高級ボールペンへと自己修理してしまった訳です。

回転機構の交換

ところで今回の訳アリ品は、回転機構も調子良くなかったです。

だからその気になれば、先の紹介記事の「機構上の永久保証」を利用して、ヨドバシカメラなどの販売店へ持参する手もありました。

が、電車賃はかかるし、修理依頼や受け取りの手間がかかります。

そこで今回は、クロームの回転機構と交換してしまうことにしました。

やり方は簡単です。ペン先はネジのように固定されているので、まずはペンチなどで少し緩めてやるのです。

そしてペン先を力技で押し込み、ボディ(胴軸)と回転機構を固定する接着剤(少量で軽く固定されている)を剥がし、分離させてやるのです。

ちなみにネジ方式で固定されているのは、ペン先と回転機構です。特に接着剤で固定する必要はないのですが、そこまで入念に加工するのが、「さすがはクロス」といったところでしょうか。

ちなみに分解した後は、こんな感じになります。

ちなみに私が入手したスターリングシルバーは、実にしっかりと装着されていました。ペン先は不要なので緩衝材を付けずに緩めようとしたら、画像のように傷だらけになってしまいました。

クロームの方は、ペンチは使わなかったです。ただしさすがに指先だけでは滑りやすいので、滑り止めにセロテープを貼りつけてから、反時計方向に回して外しました。

ジェットストリーム対応

さてペン先と回転機構を交換するだけで、訳アリ品は「いつものオシャンティーなスターリングシルバー」になりました。

クロームや14金(14K)のボディ(胴軸)とは全く異なり、滑って困るということなど、全くありません!

さすがはスターリングシルバーです。

ちなみに銀メッキではなく、ボディが全てスターリングシルバー(92.5%の銀)です。

だから他のクラシックセンチュリーと比較して、変形するリスクも若干高くなるのでしょうね。

ただしクロスの純正芯(リフィル)は「良いお値段」です。代替品の三菱鉛筆SK-8替え芯も悪くはないですが、良くもないです。

そこで今回も、ペン先の穴を拡張して、三菱鉛筆の “ジェットストリーム低粘度リフィル” を使えるように「改造」しました。

これは棒状のダイヤモンヤスリを使って、ひたすら回しながら、削っていくという単純作業です。

ちなみに替え芯(リフィル)側を削って、油性ボールペン本体には手を加えない方法もあります。

ただしご存知の通り、クロスの替え芯は細いので交換頻度が高いです。いちいち替え芯を加工していたら、貴重な時間の無駄遣いです。

だから私は、30近くも費やして、ペン先側を「拡張」しました。さすがに手先が、少し痛くなる程でした。

ただし結果は上々で、冒頭画像のような「おしゃれでジェットストリームも使えるスターリングシルバー」が誕生しました。

なお純正芯を再び使いたい場合、純正芯のペン先にセロテープの切れ端を巻くと良いです。

なにもしなくても純正芯を使えますけど、私は僅かでも快適性をアップさせたい人なので、替え芯が動かないようにセロテープを巻くことにしています。

ジェットストリーム替え芯の作成

さてジェットストリームには、4c芯とプラスチック芯が存在します。

4c芯の場合には、単純に「接ぎ木」してやれば良いです。

残念ながらクラシックセンチュリーはATXと異なり、プラスチック芯の先端部分を加工する必要があります。

カッターナイフをペン先から根元の方向へ動かし、プラスチック部分の「出っ張り」を削ります。

そうしないと、ペン先によっては替え芯が引っかかってしまい、使えないことがあるのです。だいたい30秒-1分程度の作業でしょうか。

なお4c芯は0.5mmと0.7mmだけなので、1.0mmを使いたい場合も、プラスチック芯を使う必要があります。

慣れれば全く大したことないですけど、慣れるまでは少しドキドキするかもしれませんね。

まとめ

以上の段取りで、クラシックセンチュリー最高のスターリングシルバー(中古品)を、わずか3,000円で「超格安ゲット」できました。

おまけにジェットストリームなので、サラサラと書けます。0.38mmでも黒さがクッキリとしているので、読みやすいです。

それにしても、スターリングシルバーは本当に素晴らしいです。

外観も「華美でないオシャレ」だし、何より「手に持ちやすい」です。

今の最大の心配事項は、子供に奪われてしまうことでしょうか。

彼女は ”書きやすい筆記具” には、目がないです。クロスのアベンチュラも、今は彼女の手元にあります。

(その時は、もう一本調達ですかね。ヤレヤレ)

それでは今回は、この辺で。

ではまた。