モンブランのマイスターシュテュックとスターウォーカーはどちらがオススメか

こんにちは、ヒツジ執事です。

モンブランの油性ボールペンを購入しようと考えて、「マイスターシュテュックとスターウォーカーのどちらにしよう?」と悩む人が多いのではないかと思います。

私もモンブランとの付き合いは20年近くに及びますが、どれか一本だけを選ぶようにと言われたら、おそらく大変に困るでしょう。

今日はどちらを購入しようか悩んでいる人向けに、私だったら何をどう考えて決めるか、説明させて頂きたいと思います。

いずれも大変に良い筆記具

モンブランのマイスターシュテュックは、モンブランの歴史を代表するような筆記具です。モンブランというと、万年筆のマイスターシュテュックを思い浮かべる人が多いでしょう。

高校教師だった義父の遺品を見ると、モンブランの万年筆や油性ボールペンが何本も筆立てに収納されています。マイスターシュテュックに関しては、ホワイトスターのない「そっくりさん」が存在します。

ちなみに「モンブランの歴史」によると、ホワイトスターは「ヨーロッパの最高峰モンブランの万年雪を象徴する」とのことです。実は夜空に浮かぶ星ではないのです。

一方でスターウォーカーは、同じく「モンブランの歴史」を見ると分かるように、2003年に登場した筆記具です。

新時代に開発されたせいか、当初は「人間工学に基づいた設計」を謳っていました。こまめにモデルチェンジが繰り返され、つい最近も「リニューアル」が発表されたばかりです。

今度はスターウォーカーの特徴である透明ドームの一部を、地球をイメージしたブルー(青)にするのだそうです。ちなみに冒頭画像のスターウォーカーは、私の趣味ですが、シロップマニキュアでアクア・ブルーに塗装してあります。

もちろんマイスターシュテュックのホワイトスターもシロップマニキュアで塗装できますが、色付き透明ドームの方が見栄え良いです。こういう遊びが出来るのが、スターウォーカーの面白いところです。

ちなみに油性ボールペンとしての書きやすさですが、個人的にはスターウォーカーの方が「人間工学(太軸)」のおかげか、ペン先のコントロールが若干優位な気がしています。

ただしマイスターシュテュックも十分に使いやすく、こちらはボールペン本体(ボディ)が標準的な太さなので、Yシャツの胸ポケットに常備するには便利です。重さも初代スターウォーカーの28gに対して、23gと扱いやすい重量です。

全長はどちらも同じで141mmです。

モンブランを使い始めた当初は、スターウォーカーをYシャツの胸ポケットに刺していました。それを紛失した後は、胸ポケットにモレスキン手帳や2色ボールペンも入れるという必要性もあり、マイスターシュテュックに切り替えています。

なおいずれもモンブラン独自の「ジャイアント・リフィル(替え芯)」を採用しています。最近ではAmazonが若干オトクな2本セットを販売開始しているので、嬉しい限りです。

お目にかかることの多いモンブラン

モンブランの油性ボールペンは知名度が高いこともあって、しばしば目にすることが多いです。先日は墓地の営業さんが契約時にモンブランのペンケースを取り出したので、なんとなく対抗心を出してしまい、クロス・タウンゼントで契約書類に記入しました。

そうえば私がスターウォーカーを購入したのも、ライバル企業の営業さんがスターウォーカーを利用していた為です。(それを契約時に、お客様に差し出していたのだとか)

職場では事業主管が私と同じ、初代スターウォーカーを持ち歩いています。

そういえば父の老人ホーム付きのお医者さんも、スターウォーカーを利用していました。私はホワイトスターを黒マニキュアで塗り潰したマイスターシュテュックを利用していましたが、危うく診断説明のメモ取りでスターウォーカー対決になってしまうところでした。

現役で仕事をしていてモンブランの油性ボールペンを購入する場合は、スターウォーカーを選ぶ人が多いような気がします。

その一方で、マイスターシュテュックは思わぬところでお目にかかります。先日も学校の保護者懇談会で、ママさんの一人がボロボロになったマイスターシュテュックのクラッシク・ゴールドを使っていました。

(ちなみに最近は「メモの魔力」のせいか分かりませんが、四色ボールペンが流行しているようです。学年保護者説明会では、ママさんたちがカチャカチャと色を切り変える操作音が、会場全体に響き渡っていました)

マイスターシュテュックは歴史が長いだけに、親から譲られたボールペンとして使っている方も多いようです。私の保有しているマイスターシュテュックも、ネームが入っている2本に関しては、どうもお亡くなりになられた方々の遺品のような気がしないでもないです。

(何しろ私のモンブランの油性ボールペンは、中古品でも格安なものばかり購入していますから。楽天の筆記具店や質屋さんの中古品でも、マイスターシュテュックの方が圧倒的に本数多いです)

そういえばマイスターシュテュックに関しては、文具ライターの小日向京さんもブログ記事を投稿しています。これを拝読しても、定番筆記具だということが良く分かります。

伝説コンシェルジェの前田佳子さんもマイスターシュテュックとボエムをホテル内では持ち歩いていたそうですし、いろいろなところで活躍していることが分かります。

さてオススメは?

マイスターシュテュックとスターウォーカー、どちらをオススメするかは本当に難しいです。そもそも替え芯(リフィル)は共通なので、あとは細かいシチュエーションで差が生じるという感じですから。

おそらく現物を手に取る機会があっても、使い込まないと選択は難しいでしょう。

こうなると、その人に応じた状況や、あとは「好み」で選択することになるでしょうか。

まず体格が大柄だとか、小柄な方にはマイスターシュテュックが無難な選択枝となります。なぜならマイスターシュテュックは小柄な方向けに “モーツァルト” モデルが販売されており、大柄な方向けには “ル・グラン” モデルが販売されています。

先の事業主管だとか、お医者さんの職業だと「お揃い」で困ることもないでしょう。そういう立場で現役バリバリであれば、スターウォーカーがオススメになるでしょうか。

なお私のように宮仕えの立場で、医師の前でもメモ取る者がスターウォーカーを購入した場合には、赤とか青のシロップ・ネイル・マニキュアで透明ドームを塗装するような回避策実施に追い込まれるかもしれません。(簡単に塗れるし、元に戻すのも簡単ですけど)

ただし宮仕えの立場であれば、ホテル従業員の方々と同じように、基本的にはマイスターシュテュックが無難な選択となるような気がします。

なお「ゴールドは爺むさい」と感じる方向けには、”プラチナライン” というものがあります。

それからモンブランは基本的に実店舗での販売を推奨しているそうです。ネットで調達するならば、実店舗販売の充実している楽天ビックカメラ店や、ヨドバシカメラで購入するのが良いかと思います。

まとめ(一生もののアイテム)

さてモンブランのマイスターシュテュックとスターウォーカーのどちらにするか悩む方は多いかと思いますが、少しは参考になる部分がありましたでしょうか。そうであれば、幸いです。

それにしても、どちらも筆記具としては「さすがはモンブラン!」といったところで甲乙付けがたいです。

スターウォーカーの方が若干ペン先のコントロールに優れているといっても、エス・テー・デュポンのディフィ芯(イージー・フロー)のような特殊替え芯(リフィル)を装着しない限りは、なかなか違いが分かりにくいかと思います。

そして私のように事情があったとはいえ、スターウォーカーを道端に落として紛失する者は稀でしょう。だから一生ものというか、子供への形見になることもあり得ます。

実際にMikanお嬢様の場合は、祖父から孫へとモンブランの万年筆を引き継いでいます。

そういう訳で、悩みが残るようでしたら、じっくりと慎重に検討なさることをオススメします。

それでは、また。