[湘南日記] Twitterのインフラ能力が弱体化中

某月某日、PC版Twitterの挙動がおかしいと話題になった。その時はしばらくしたら回復した。

ただしTwitterはご存じの通り、従業員を大量解雇している。それでも別に影響ないと感じている人が多いけれども、実際にはあちこちで支障が生じているように見える。

これは意図的なものであり、いずれ改善策を打ち出してくるかもしれないけれども、備忘録として動向を保存しておく。

2022年のカルフォルニア州は暑い時期があり、Twitterのデータセンタもダウンした。サクラメントに存在するデータセンターだけれども、その時は別サイトに負荷分散することにより、長時間のサービス停止は無かったと聞く。
いや、数週間後には、ちょっと影響のある稼働停止があったらしい。

ここはTwitterの重要拠点の一つと聞いており、ダウンした話を聞いた時には吃驚した。

ところでそのサクラメントのデータセンターだが、コスト節約の一環として閉鎖されたとのことである。それもクリスマス・イブというのが、なかなか印象的な気がする。
スタッフが減少していれば、当然ながら多数拠点を運営するのも大変になるだろう。
そういった面で主要データセンターを閉鎖したという理由も存在するかもしれない。

それから最近(2022年1月4日)では、データ流出も報じられている。

TwitterのCEOとなったイーロン・マスクが何をやっても自由だけれども、少なくとも現在はインフラも規模縮小化ということで、Twitterの予備対応力は低下していると言えるだろう。
いたずらにシステム増強しても、それが効率的に効果を発揮することは見極めにくい。
企業のCEOであれば、たしかにまずは縮小化を実施して、その後で様子見しながらシステム増強する。
そういう意味ではストーリー通りに改革が進んでいると言えそうだ。

と、いう次第で、ざっと見ただけれどもTwitterはシステム規模も縮する傾向にある。
あとはTwitterを成長させたいのであれば、新機能や新機軸の実装となる。

ちなみに日本の大企業がITインフラを更改する場合は数年単位の大作業となる。AmazonでさえSunのUnixサーバからPC Linuxサーバへインフラ変更した時には、数年がかりの大作業となった。
もちろんAmazonは他社から優位性を得るべく、社運を賭けた大イベントだった。
ITシステムに根本から手を入れるというのは、そんなに簡単な話ではないのだ。特にTwitterの場合はITインフラだけでなく、上位の各種ソフトウェアまで改造することになる。

かつてAmazonはOracleデータベースを廃止して自社製データベースへ移行した。その時も事前検討/テスト/切り替え後のチューニングなどで二年くらいの時間を必要とした。
これはクラウドが主流となった現在になっても変わらない。
それに今のところ、Twitterは自社でデータセンタ運用からアプリケーションのメンテナンスまでを実施している。

僕がWordPoressブログを導入したり、デザイン変更するみたいなレベルの小手先作業では済まないのである。

果たして2023年のTwitterがどのような存在に変容するのは、実に興味深いところである。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:小野谷静