[湘南日記] 主催者(ホスト)が倒れてZoom忘年会がピンチに陥った件

Zoomミーティング忘年会

某月某日、代替ホスト募集がかかった。

「私の代わりに、それイッキ、イッキとシャンパンタワーを作ってくれる人募集c….違います。冬の集いのzoomで、万が一私が倒れてアクセスできないときに代わりにzoomのホストとしてセッションを維持してくれる人を募集します」とのことである。

かつては僕もZoomの有料ユーザだった。そんなこともあって、僕が代替ホストということになった。
主催者のNは、多忙を極めている。そもそも最初は僕がやった方が良いかと思って、確認してみた程だったりする。

「今のところ、こんな感じです。そして私の食道の調子は治りません。長く続く痛みは収まりましたが、たまに来る激痛は治まらず。ストレス性っぽく、薬が効きません….orz」

いまさら何を言っても始まらない。
ともかく僕が代替ホストになるべく、お互いの設定内容を確認することが始まった。
僕の方は指先の調子が悪かったけれども、数日前に復調した。こちらは不調時もボールペンにバンドエイドを巻き付ける程度で済んだので、そんなに大したことは無かった。
それにしても我々も歳をとったものである。まさに ”お達者クラブ” まっしぐらである。

それはともかく、どうもうまく行かない。
彼は代替ホストを使い慣れているとのことで、僕の方が問題かもしれない。
Zoomのメッセージは洒落ていて、久しぶりにアクセスしたらば「静、お久しぶりです。やはりあなたがいないと寂しいです。これを機会に再び有料ユーザにお戻りになっては如何でしょうか」というメッセージが表示された。
最近流行っているAIチャットボットなるものだけれども、笑いたくなるようなセンスだ。
そのセンスが気に入ったということもあり、久しぶりにZoom One Proという有料ユーザに戻ってみた。

もちろん電源ケーブルへ “マキマさん” にご登場願ったけれども、そんなおまじないで上手く行くハズもない。
しかし冒頭画像は一安心といったところだけれども、お互いに何が起こるか分からない状況である。
どうも代替ホストがうまくいかないので、ホスト移譲や共同ホストなども試してみた。
それでもうまくいかない。
仕方がないのでメロンパンをトーストした食事を食べているうちに、だんだんと状況が分かって来た。
(メロンパンをフライドポテトのように細長く切り、オーブンで焼いたものだ。それだけでも、けっこう食感が変わって楽しいものだ)

それでどうやら、事の次第が分かって来た。
彼はアカウントのオーナーではなく、オーナーによって指定されたホストらしい。そして代替ホストを設定するには、我々が同じアカウントに所属している必要がある。
「いや、同じアカウントでなくても、学生さんには代替ホストを設定することが出来るんだよ」
昨今のご時世なので、学生さんには特別利用が許諾されている。どうやらアカウントを登録しなくても、メールアドレスで同一アカウント的な識別ができるように開発されているらしい。
Zoom、なかなか考えているといえそうだ。

それはともかく、彼がアカウントを変更できないことが致命的に痛い。
それなのに、「そちらのアカウントもマンションに紐づいているからマズいんでね?」と来た。
面倒になって来たので、自分のアカウントを小野谷静ファンクラブにしてしまった。

今のところメンバーは、僕、家人、子供の三人である。
しかし郵便物はちゃんと届くし、いちおうZoomが要求する “組織” の定義は満たしている。
しかし小野谷静ファンクラブというアカウントに、彼は加わることが出来ない。いや、忘年会をスケジュールしたメールアドレス… つまり彼の現在の所属アカウントでなければ可能だけれども、それは設定変更することが出来ない。

やっぱり結局のところ、忘年会ミーティングを僕が作成しない限り、どうにもならない。
二人でアレコレとやりとりしたけれども、彼が当日ログインして僕にホスト移譲か共同ホスト設定するするくらいしか、今回は方策がないと分かった。
残念ながら手の打ちようがない。

せめてもの救いとしては、「雨降って、地固まる」とはいかないものの、僕のファンクラブを設立できたことくらいだろうか。
Zoomのホスト権限や移行についても、随分と詳しくなることが出来た。
ただし当初の目的である、「僕が代替ホストとなって、彼への負担を少しでも軽くする」というのは、なかなか上手く行きそうにない。
どうやら僕たちは、スタート地点を間違えていたらしい。

それに… あらためて考えてみると、僕がホストというのも、あんまり宜しくないことだ。
忘年会だから、たとえZoomオンライン忘年会といえども、各々のZoom端末前で酒盛りをすることになる。
今年の僕は例年にも増して飲み明かしそうで、果たしてホストとして振舞えるかは定かではない。
今にして思えば、ダメダメで通用しない作戦である。

冷静に考えると、まず僕がホストとなってZoom忘年会ミーティングを設定して、それを代替ホストとして彼に渡すべきだったのだろう。
いやいっそ、忘年会のアカウントを作成しまっても良かったかもしれない。

そんな訳で、酒盛りしたい一同としては、主催者(ホスト)の健康回復を祈るばかりである。
そもそも無茶しているから、体のアチコチに不具合が出やすいと言えるかもしれない。

やれやれ、である。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:小野谷静