パーフェクトペンシル

パーフェクトペンシルの伯爵コレクションが高価になってしまった件

三菱鉛筆ハイユニと伯爵コレクション

残念ながら僕にとってパーフェクトペンシル伯爵コレクションは、真に高価な存在になってしまった。おそらく昨今の世相で、皆さんが入手できる伯爵コレクションも値上がりする可能性がありそうだ。

何でこんなことを書いているのかというと、訳あり格安中古品のパーフェクトペンシルが全て消え去ってしまったのだ。おそらく再登場する時には、今よりも価格アップしていることだろう。実はこんなことは、かつても経験したことがある。

先の記事で紹介したように、僕は手元にあったダイヤモンド製ヤスリを使用して、パーフェクトペンシルの内部の突起物を削って超快適化してしまった。その際に「一体どうしてダイヤモンド製ヤスリなんか持っているの?」と、不思議に感じた人もいるだろう。

その疑問はもっともだ。コレ、実はどうして僕が “闇の文具王” という大層な称号を与えられているかという理由の一つだったりもする。

いやね、かつての僕はクロス製ボールペンで三菱鉛筆ジェットストリーム替芯を使いたいという想いが強過ぎて、ボールペンの先端口をダイヤモンド製ヤスリで拡張してしまった経験があるのだ。おかげで現在も親父の形見のボールペンは、三菱鉛筆ジェットストリーム替芯で快適に利用できている。

しかしおかげでアチコチで話題になってしまい、”闇の文具王” と呼ばれるようにはなるし、果てはオークションサイトには改造ボールペンまで登場するようになってしまった。改造品が相場の二割増しくらいで出品されているのを目の当たりにした時には、思わず笑ってしまったものだ。

で、どうやら今回も同じことが起こりつつあるらしく、オークションサイトから訳あり格安ファーバーカステルの伯爵コレクションが全て消え去ってしまった。それで僕自身も二本目を入手し損なってしまったという訳だ。やれやれ。

ちなみにどうして二本目が欲しくなってしまったかというと、僕にとってはお約束事ではあるけれども、昨晩遅く突如として伯爵コレクションが行方不明になってしまったのだ。

たしかに僕もパーフェクトペンシルUFOやパーフェクトペンシル9000番は持っているけれども、自宅では伯爵コレクションを使いたくなることが多い。30gを超える重さは常識の範疇を超えているけれども、それが集中力をアップしてくれる。

たかが筆記具、されど筆記具といったところだろうか。

しかしそれはさておき、どうして文房具というのは、こうも “隠れて見えなくなることの達人” なのだろうか。忍者に例えたくなってしまう。

(いやいや忍者は “お庭番” のように必要な時には直ちに現れるので、ちょっと違うかな。いずれにしてもこの気持ち、分かる人には分かって貰えるかと思う)

灰色の脳細胞を酷使する沈思黙考にふけりたいので、切り札の伯爵コレクションを使おうと思いつく。しかしそういった時に限って、伯爵は見当たらない。

こういう時は机の上から始まって、部屋の中を徹底的に探してしまう。子供には “魔境” とも呼ばれている引き出しの中にも見当たらない。もちろん上着やズボンのポケットもチェックする。そして念のため、さらに風呂場や洗面所も捜索する。

かの映画ボーンコレクターに登場するリンカーン・ライム元警察署長は、”グリッド・サーチ” という現場捜査によって小さな手掛かりを見つけ出す。対象領域を四角いグリッドに細分化して、一つ一つの区画を徹底的に捜索する。そして天才的な推理力によって、僅かな手がかりから事件の真相を暴き出す。

もちろん僕もグリッド・サーチを実施し、リビングはおろか、玄関や台所もチェックする。しかしそれでも、小さな手掛かりさえ出て来ない。もはや警察のように「事件は足で解決する」のは不可能な状況だ。

昨日ブログ記事向けの画像撮影に使用したので、可能性はゼロに近いけれども、念のために一昨日持ち歩いたカバンの中も… それでもやっぱり、伯爵コレクションは影も形もない。

しかし名探偵に不可能はない。いや、名探偵は不可能だと投げることは許されないのだ。その時点で、”名探偵” の称号は消え去る。

僕は子供からも「父ちゃんの推理力だけは尊敬している」と言われている。ここで諦めてしまっては、推理小説の作家にはなれない。

たとえ今は伯爵コレクションでメモを取って脳内思考を整理できなくても …. 思考の整理?

そうだっ!

たとえ目に見える手掛かりがなくても、僕の頭の中には手掛かりが存在している。そして、目に見える手掛かりとしても、実際にノートという存在があるのだ。

僕はいつも子供に言い聞かせている。「行方不明になったものがあったら、最後に使った時のことを思い出すんだ」と。

そう思い返してノートを見ていると、少しずつ記憶が蘇って来る。

今朝は早朝から打ち合わせをし、その時に筆記具でノートにメモを取った。はっきりとは覚えていないけれども、伯爵コレクションでメモを取った可能性がある。筆跡は、何となくパーフェクトペンシルUFOよりも伯爵コレクションに近い気がする。

それに何しろパーフェクトペンシルUFOや9000番はお手頃価格なことに加えて超軽量なので、ズボンのポケットに入れて持ち歩くことが多い… 待てよ、そのUFOや9000番たちは、全て机の上に転がっている。

そうか… これは仮説に過ぎないけれども、僕は朝起きるなり資料の作成を急いだ。その後で会議前にコンビニへパンを買いに行った。寒かったから、その時は作業着を着ていた。そして作業着の胸ポケットに入れるのだったら、UFOや9000番であっても、伯爵コレクションであっても関係ない。

既に何度も慎重に確認したハズだけれども、「存在している」と確信してチェックするのと、普通にチェックするのでは感度が異なる。もう一度、作業服の胸ポケットを….. おや、何やら少しだけ固いものが存在する気配が….. をを、ビンゴだ!

そう、パーフェクトペンシル伯爵コレクションは、たしかにコンビニへの外出時に持参したのだった。あの時は会議前で急いでいたので、いつものようにクリップで縁に止めるようなことはしなかったらしい。

それに作業着の胸ポケットには、カバーが付いている。だからポケットの中に入っているものは、滅多なことでは飛び出さないようになっている。そういう理由で僕は無意識のうちに安心して、胸ポケットに伯爵コレクションを投げ込んだらしい。

偉いぞ、僕の無意識。

そんな訳で相当な時間を費やしたけれども、ファーバーカステルのパーフェクトペンシル伯爵コレクションは、無事に見つけ出すことが出来たのだった。

しかし… 徹底捜索後に見つからない時点でオークションサイトをチェックしたけれども、もう訳アリで格安な伯爵コレクションは存在していなかった。もしも二本目が欲しかったら、新品を購入するしか無さそうだ。

さて締めくくりの反省としては、自分で自分の首を絞めるのは良くあることだけれども、今回は貴重な時間も捜索時間で大量に消費したし、何よりも集中力をアップさせるツールを失ってしまうところだった。

ともかく、早いところ仕事をバリバリと片付けて、ゆっくりと伯爵コレクションの予備をどうするかを考えるのが良さそうだ。

しかし最近の文房具は値上がり傾向だけれども、これからますます値上がりしていく可能性がありそうだ。僕の会社でも、製品部品の素材が品薄になって苦労している。実に困ったことだ。

(まあ嘆いていても始まらない。ともかく少しでも仕事しよう)

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:小野谷静