雑記

[まとめ記事] “これからはサーバじゃなくてクラウド” の説得力

なにやら本日は「これからはサーバじゃなくてクラウド」が話題となっています。

遂に自宅にサーバを設置できなかった私としては、心惹かれるものがあります。

実際には日本政府も含めてクラウド導入が進んでいますが、サーバを自前で持つことには安心感があります。

なお事前にお断りしておくと、私の収入にはサーバビジネスのみが関係しているため、第三者的なコメントではありません。その点をご承知おき頂けると幸いです。

[目次] (読みたいところへジャンプ)

サーバとは何か?

一般にサーバというと、大型コンピュータのことを意味します。そしてクライアント/サーバ・コンピューティングという概念が存在します。

例えばあなたが読んでいる本ブログは、さくらインターネットのデータセンタに設置されたレンタルサーバ上で稼働しています。それを読むスマホやパソコンがクライアントに該当します。

そのサーバですが、今から20年前は200V電源で稼働しているコンピュータが多かったです。当時は十分な性能を出すために、集積度の高くない半導体製品を山ほど搭載する必要があった為です。

そんな中でもサーバを自宅に設置する強者たちが存在しました。私の友人はサン・マイクロシステムズ社のSun Enterprise 450というサーバを購入しました。そして先輩の一人は、IBMのRS/6000を購入しました。

サーバの廃熱で部屋は暑くなるし、それだけ電力を消費するのだから家計にも負担がかかります。私が購入できたのは、サーバにも利用できる “ワークステーション” というクライアント用コンピュータに留まりました。

ちなみにサーバ向けコンピュータは企業が使用するため、普通のパソコンとは造りが異なります。部品も信頼性の高い製品が利用されています。

だから一般的に、販売価格は数百万円から数千万円となります。法人にしか販売していません。私の友人や先輩は、業者が企業から引き取って整備した中古品を購入していました。

ただし最近ではクライアント向けコンピュータの信頼性が向上し、さらに分散処理という技術が発達して来ました。たとえ信頼性が低くても、同じ処理を3台のクライアント向けコンピュータで実行させていれば、どれか1台は正常に処理を実行することが期待できます。

そんな訳で最近は、徐々にクライアント向けコンピュータだとかサーバ向けコンピュータといった区分は無くなりつつあります。(つまり用途だけによって、クライアントとサーバに分類される傾向が強くなって来ました)

クラウドとは何か?

しかし何だかんだと言っても、サーバを持つことは大変です。これは別に個人に限った話ではありません。企業や政府などは多数のサーバを必要とします。

そしてコンピュータシステムの需要というのは時期や状況によって異なることが多く、担当者は有効活用することに苦労しています。

そういったことやインターネット回線の増強を背景として、2000年代後半からクラウドなるものが登場しました。これは私の使用しているレンタルサーバの概念を発展させたものです。

私の場合は月額払いでサーバをレンタルしています。ただし数人で1台のサーバを共用していますが、そのサーバは特定の1台に限定されています。

一方でクラウドの場合は、これが特定のサーバに限定されないのです。ソフトウェアで仮想的にエミュレーションされた “仮想サーバ” が、世界のどこかで実行されることになります。

このように実体がハッキリとしないから「クラウド」なのです。私のようにブログに使用することも可能ですけれども、運用や管理は完全にクラウドベンダへお任せすることになります。

ちなみに現在クラウドベンダの最大手はAmazonです。Amazon Web Serviceというクラウドサービスで、略称はAWSと言います。世界のあちこちにデータセンタを保有しています。2番手はマイクロソフトのAzureです。

最近では中国のアリババも知名度が上がってきました。実在する数万台のサーバで構成したHadoopなる分散システムを構築していたり、なかなか頑張っています。

そういえばAmazonといえば、クリスマス商戦の話は有名です。注文が殺到するため、大量のサーバを増強することが必要となり、倉庫には梱包スタッフが詰めることになります。

Amazonにしてみれば、自社だけでこのような巨大システムを利用するのは勿体ない話です。一定量だけ余裕があれば良いので、他社にコンピュータシステムを貸し出すというのは納得できます。

そういう訳で最近は米国で企業や政府によるクラウド利用が普及し、日本でもクラウド導入が進んでいます。ちなみに政府向けは「国外に出るのは困るので、国内のどこか」といった特殊クラウドサービスも存在します。

そして米国や日本に続いて、ここ数日は欧州での政府クラウドの記事が出回っています。本日はクラウドが特に話題になっているようですが、ここら辺が関係しているのかもしれません。

なおクラウドは「打ち出の小づち」ではありません。インターネット回線経由で使用するため、ネットに不具合が生じると利用できなくなります。

また処理容量の変化には柔軟に対応できますが、その分だけ割高に料金設定されていることが多いです。したがって企業や政府の調達システムなどは、クラウドは利用しない方がコスト的に良かったりします。

それとインターネット回線は専用回線よりもコスト的に安くて済みますが、セキュリティなどの面で完全に安心できるとは言えません。それからあくまで「レンタル」であって、業者側の都合でサービス打ち切りという可能性も存在します。

だから「全てをクラウドへ!」とか「全てを自前サーバで!」という極端に走るのは宜しくないです。あくまで目的や用途に応じて適したシステムを採用することが望ましいです。

まとめ

と、いう次第で、最近の企業や政府ではクラウドでITシステムを構築/利用するケースが増えています。

なおサーバベンダとしてはHPEやDellが有名ですけれども、最近のクラウドベンダはそういった有名ベンダから購入しないケースも増えています。

もっと安いベンダから購入したり、自前で半製品を購入するのです。何しろ台数が台数なので、たとえ1台あたりのコスト節約は小さくても、まとまれば相当額になります。

こういった業界事情もあって、クラウド導というのは議論になりやすいです。ちなみに本ブログはアクセス数は限られたものであり、クラウドでブログ開設しても出費と苦労が増えるだけです。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:四葉静