[湘南日記] 子供の英語授業がレベル高過ぎて驚いた父ちゃん

さて僕は無謀にも中学二年生に新基本英文700選を頑張って貰おうとしている。2022年1月14日時点では、500例文を読み上げた。
(もちろん読み上げただけ… それも一回だけでは殆ど効果はないだろう)

ところで高校生向けの新基本英文700選というチョイスをしたのには、いちおう僕なりに理由がある。子供が宿題として渡されている問題集の目次を見て、その高度差に驚いてしまったからだ。

それだけではない。
「そういえば父ちゃん、学校から『シラバス』を貰っているよ」と、驚くべき会話が交わされたのだ。

シラバスというのは最近は大学で耳にするようになったけれども、なにやら講義のカリキュラムとか概要を紹介するものらしい。
いや、ここはちゃんと大辞泉で調べよう。

  • シラバス:講義の概要。講義要目。学年あるいは学期中の授業・講義の計画や内容の概略を各時限ごとに記したもの。
  • シレノス:デビルマンに登場する幼獣
  • シアワセ:布団に入る時に感じるもの

いや、残り二つはどうでも良い。ともかくシラバスに目を通したら、壮絶な内容だった。
これ、本当に中学二年生向け?

  • 等位接続詞 / 命令文, and / or …
  • 時を表す接続詞・感嘆文
  • 条件・理由・譲歩を表す接続詞
  • 接続詞 that
  • Shall I ~ ? / Will you ~ ? / have to
  • 文型 【SVC, SVOO, SVOC】
  • 不定詞
  • 名詞用法/ 副詞用法 / 形容詞用法
  • 動名詞 不定詞と動名詞 / 慣用表現
  • 受動態
  • 疑問詞を含む受動態の文 / by 以外の前置詞
  • SVOO, SVOC の受動態
  • 現在完了形・現在完了進行形
  • 名詞の種類・不定代名詞・再帰代名詞
  • 分詞 前置修飾 / 後置修飾
  • 分詞の形容詞用法
  • 主格/目的格の関係代名詞・thatの特別用法
  • It ~ (for -) to do 構文
  • 疑問詞 + to不定詞・SVO + to不定詞
  • too ~ to … / enough to ~
  • 原形不定詞
  • 間接疑問・付加疑問・仮定法過去

これに倒置と省略が加われば、もはや大学受験の英語レベルじゃないんだろうか。たしかに中高一貫校だけれども、本当に授業進度が酷い。
これで帰国子女に混じって授業を受けたら、そりゃ平均点を取るのも一苦労だろう。
(ちなみにお嬢様、残念ながら二学期末の期末試験では、数点だけ平均点に及ばなかった)

おそろしい世の中だ。

なお帰国子女向け入試で受験した子たちは、特別メニューのEクラスで授業を受けている。こちらはさらに恐ろしい。日本語の全くない英語教科書で、Objective First (Cambridge), Supplementary Literary Texts x 3, Grammer Text x 2, Vocabulary Text x1 である。ケンブリッジ…

ちなみにシラバスは三学期部分を見るだけで、お腹一杯になれる。

  • Target language: Mixed conditionals; complex sentences; concessive clauses; rather; if; phrasal verbs (the system of).
  • Fiction: Classwork on the set reading text. Comprehension / Character / Imagery / Themes etc. (reading writing speaking
  • Writing: Academic Essays.
  • Test prep for Cambridge FCE

Oh …

にゃんですか? ”Academic Essay” って、英語で空想科学ライターのようなことをする?

たしかに、こんなに高度な内容では、文法と英単語と熟語を並行して勉強するのは大変だろう。
うーん、ここまで酷い内容だとは、まったく想像していなかった。

父ちゃん、大不覚である。
なるほど、夏休みや冬休みの課題図書(The Magic FingerやThe Polar Express)は、たしかに適切なチョイスだと思う… このシラバスならば。

かくしてサジ… いやサイは投げられ、お嬢様はルビコン川を渡ることになるのであった。

それにしても、「Eクラス、おそるべし」というところだろうか。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:小野谷静