僕の親戚である6歳の子と4歳の子は、ワクチンを接種せずに亡くなった

新型コロナのワクチン接種率が芳しくない。特に乳幼児の数字がよろしくない。
いや、僕に言わせると、よろしくないどころではなくて「悲惨」である。死者も生じている。「ワクチンを接種させておけば良かった」と嘆く親御さんたちも存在する。

(両親のコメント)
「ワクチンを接種させなかったことを悔やんでいます。子どものワクチン接種を呼びかけてほしい」

しかし今でも、ワクチンの接種率は高くない。2022年1月10日時点での首相官邸データでは、次のようになっている。

[5歳~11歳]

  • 1回以上接種者:20.0%
  • 2回以上接種者:19.1%
  • 3回以上接種者:7.3%

たしかに殆どの場合は風邪レベルで済んでしまうかもしれない。それに子供というのは驚嘆すべき存在で、発熱でも平気な顔をしていることがある。我が家のお嬢様も、ご幼少の時期には39度Cでケロリとしていたことがある。
(子供って自分の感覚に鈍感なこともあるしなあ)

まあ僕も他人のことは言えない。
中学校一年生の時に、音楽の時間に妙にだるいと感じたことがあった。
で、帰宅してから検温したら39.2度Cだった。

母親というのは、子供に関しては万事に慎重になる傾向がある。それに加えて感染時は風邪並みの症状しか生じないとか、発熱してもケロリとしていることがある。
そして従来のワクチンと異なるため、重症化を予防する効果が期待できる反面、発熱や倦怠感も生じやすい。
だから接種率が伸びないという現状も、なんとなく分からないでもない。

しかし… 相手は未知の病原菌である。
将来的に何が起こるか分からない。特別にどうしても無理だという事情がない限り、ワクチンを接種しておくことが望ましい。
ちなみにワクチンに関しては言えば、後述のように特徴点だけを狙って対応しているので、こちらは既知の話で済むのがありがたい。

そういえば従来ワクチンの幾つかに対しては、現在ではmRNA型ワクチンの開発が進んでいる。まずはインフルエンザあたりが実用化されるだろうか。
科学技術は日進月歩で進んでおり、エネループのように優秀な再充電型バッテリーも実用化&進化している。
おかげで20年前には夢物語だった、スマホなども実用化されている。

ちなみにワクチンといえば、僕の親戚である6歳と4歳の子供が、ワクチン接種が間に合わずに亡くなった。
そういうこともあって、無関心ではいられない。

いや、こういう煽り的な表現をするのは宜しくないことかもしれないけれども、それだけ子供のワクチン接種率が芳しくないことを憂いているということで勘弁して頂けると嬉しい。
実のところ、亡くなったのは新型コロナが原因ではない。

6歳と4歳の子供とは、実は僕の叔母たちのことだ。母子手帳に記録されていたけれども、ジフテリアとのことだ。

  • 順子:1945年9月4日
  • 和子:1945年9月5日

この通り、終戦直後に亡くなっている。
国立感染研研究所のデータによれば、日本における1945年のジフテリア届出数は8万人を超えていた。届出数だから死亡者ではない。
しかし叔母たちは8万人のうちの2人となり、9月4日と9月5日に相次いで亡くなった。
日本でジフテリアに対する予防接種法が施行されたのは、同じく国立感染研研究所の説明によれば、1948年とのことだ。
なおジフテリアのワクチンが開発されたのは、1921年とのことである。

そんな訳で、僕には面識のないおばたちが二人いるという訳だ。
新型コロナは症状が軽くて済む子供が多いというかもしれないけれども、「チリも積もれば山となる」である。
これだけ子供の感染者が発生すると、当然ながら子供の死亡者も増加する。

少子高齢化が進んで子供の貴重性が増しているからという訳ではないけれども、はたして今の接種率を僕たちが放置しておいて良いものだろうか。
僕は子供が亡くなる場面を経験しているけど、出来るだけ悲劇は減らしたいと切望している。
もちろんゼロにすることは出来ないし、感染を恐れて一切の接触を断つという極端なことを勧めるつもりは毛頭ない。
しかしワクチン、手洗い、マスクだけは推奨したいと考えている。

だから当時12歳だった我が家のお嬢様は、同じく12歳だった友だちよりも3日ほど先行した2021年9月2日に一回目のワクチンを接種した。
2022年10月4日には4回目のオミクロン対応ワクチンを接種したけれども、今のところは絶好調だ。
残念ながらワクチン割引は利用できなかったけれども、友だちとディズニーランドへも遊びに行った。

もしもこの記事を読んで気になる方がいれば、NHKの良記事を紹介させて頂きたい。

大人も含めた新型コロナのワクチン全般に関しては、情報をまとめて下さっている薬剤師さんも存在する。

そんな訳で、子供や乳幼児への新型コロナワクチンの接種は、大いにオススメする次第なのである。
僕も苦労したけれども、子供へのワクチン接種というのは、本当にいろいろあって大変だ。しかし冒頭の方のように後悔することが無いように、ぜひ早めに対応するのが良いだろう。

そういえば叔父や叔母といえば、末弟の叔父が既に亡くなっている。
酔っぱらって風呂に入って、風呂の中で溺れてしまった。実に寂しいことだ。

これはこれで長いドラマがあるので、いずれ紹介させて頂きたいと思う。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:小野谷静